胡蝶蘭の植え替え方法
プレゼントやお祝い事だけでなく、お供え用などにも広く利用されている胡蝶蘭ですが、お手入れ方法も簡単で花持ちが良いことが根強い人気を誇っている理由のひとつです。
もちろん、その見た目の豪華さや、「幸せを運んでくる」「純粋な愛」といった、素敵な胡蝶蘭の花言葉も、選ばれる大きな理由なのは間違いありません。
このページでは、プレゼントや贈り物でいただいた胡蝶蘭を長く楽しむための秘訣のひとつとして、「初心者でも簡単な胡蝶蘭の植え替え方法」を分かりやすく解説します。
また後半では、胡蝶蘭の寿命についても詳しくお伝えしていきますね。
※目次を開くと読みたい項目へジャンプ出来ます。
胡蝶蘭に植え替えが必要になる理由
まず、胡蝶蘭の植え替え方法をご紹介する前に、なぜ「植え替え」が必要になるのか、その理由について簡単に解説したいと思います。
例えば、長い間飾っている胡蝶蘭があったとすると、鉢などの植え込み資材が劣化してきたり、湿気によってカビが発生しまったりと、胡蝶蘭が元気に育つための環境が悪くなります。
また、病気になったり根腐れを起こしている場合や、株が大きくなって新しい根がたくさん出てきた時なども、同様に植え替えが必要です。
頻繁に「植え替え」を行う必要はありませんが、毎年綺麗な花を咲かせるためには、状況に応じて2年か3年に一度くらいの植え替えは必要になってくるわけです。
ただ、植え替え作業の際に胡蝶蘭の根にダメージを与えたり、頻繁に植え替えをすることで、かえって弱らせるリスクもあるので、適切な植え替え方法で行うことが大切です。
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胡蝶蘭を植え替える適正な時期
胡蝶蘭を植え替えるタイミングは、咲いている花が全て落ちてからが良いでしょう。胡蝶蘭は寒さに弱い性質があり、季節的には4月〜6月くらいがおすすめですが、最適なのは4月くらいでしょう。
病気などで急を要するケースでは仕方ありませんが、出来る限り真夏や寒い時期は避けたほうが良いです。また、胡蝶蘭の植え替えは頻繁に行うものではなく、2年に一度くらいを目安と覚えておいて下さい。
胡蝶蘭の植え替えに必要な道具や用土
胡蝶蘭を自分で植え替えるときに必要なのは、水苔(ミズゴケ)やバーグといった用土になりますが、水苔でもバーグでも、どちらでも問題ありません。
鉢選びは、水苔の場合は素焼きの鉢を、バーグの場合はプラ製の鉢がそれぞれおすすめで、少し小さめのもへ植え替えるようにして下さい。
また、複数の胡蝶蘭が寄せ植えされている場合は、1株ずつに分けるようにして、各株数分の鉢を用意します。あと、園芸用のハサミが必要で、その他、スコップや肥料・手袋・鉢底ネットなども購入しておくと便利です。
まとめると、
以上が胡蝶蘭を植え替えるときに必要なものになります。いずれもホームセンターや通販などで安く購入できるので、特別なものはありません。
※胡蝶蘭の場合、あまり肥料は必要とせず、花が咲いている時はあげる必要はありません。
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用土の解説:バーグ
バーグとは、樹皮を細かく砕いた園芸資材で、黒松や赤松で構成されたチップ状のものです。観葉植物などの土の表面を覆う使用方法が有名ですが、胡蝶蘭の鉢に使用する場合は用土としてそのまま植え込み資材にできます。
用土の解説:水苔(ミズゴケ)
水苔とは、湿地に生育している苔(こけ)の一種で、水分をたくさん貯めることのできる性質を持っていて、保水力が非常に高いのが特徴です。また、隙間が適度に出来ているため、排水性や通気性にも優れているので、胡蝶蘭の用土としても適しています。
初心者でも出来る胡蝶蘭の植え替え方法|用土別に解説
そして、いよいよ具体的な胡蝶蘭の植え替え方法ですが、まず、園芸用のハサミを使って古い花芽を切り取ります。そして、胡蝶蘭の根を傷めないように注意しながら、古い用土や黄色くなっている葉、傷んだ根をを取り除きましょう。
1、バーグを用土に選んだ場合の植え替え方法
バーグを用土に選んだ場合は、まず、少量のバーグを鉢の中に入れ、その上から適量の肥料を加えます。その後にまたバーグを継ぎ足すようにして、肥料と胡蝶蘭の根が直接触れないように気を付けて入れて下さい。
※古い用土や傷んだ部分をキレイにした胡蝶蘭の株を先に鉢に投入し、後からバーグを入れて、棒状のもので隙間を丁寧に埋めていくような方法もありです。
この時点では、株が埋まる程度の深さを確保しておくように調整し、鉢の真ん中に株が来るように置いてから、その周りにバーグを敷き詰めるようにします。植え替え後は1週間ほど水やりをせず、20℃前後の室温で、そのまま置いておくようにします。
後は、1週間〜10日に一度、バーグを湿らす程度(やり過ぎない)の水やりを行っていきます。
2、水苔(ミズゴケ)を用土に選んだ場合の植え替え方法
水苔を用土に選んだ場合は、まず、水苔を水で湿らせて胡蝶蘭の根に巻き付けるようにします。それをあまり窮屈にならないように鉢の中に入れたら、2週間〜20日間は水やりをせず、20℃前後の室温でそのまま置いておくようにします。※水苔が乾いていれば全体的に湿らせてあげるようにして下さい。
後は、1週間〜10日に一度、水苔を湿らす程度(やり過ぎない)の水やりを行っていきます。
※胡蝶蘭は頻繁な水やりを必要としません。逆に水をあげすぎると、根腐れの原因となります。
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胡蝶蘭を植え替えた時の肥料について
農園で育てられた胡蝶蘭は1年以上肥料を与える必要はありません、植え替えが必要になる程度の期間飾ってあるものであれば、適切な時期に程よい量を与えると、より元気に育ってくれます。
だた、覚えておいて欲しいのは、弱った株が肥料で元気になるというわけでは無い事です。胡蝶蘭に肥料を与えるのは、元気な株の成長をサポートするためで、弱った胡蝶蘭に肥料を与えると、さらに弱らせる可能性があります。
胡蝶蘭は、植え替え作業で弱ってしまう可能性もあるので、植え替えが終わっても元気が無いようであれば、肥料を与えるのは控えたほうが良いでしょう。
胡蝶蘭を植え替えた後、肥料を与えるタイミング
植え替えが終わって、新しい芽がしっかりと伸びてきているのを確認出来たら、肥料を与えても良いでしょう。与える肥料は、洋蘭用の液体肥料か固形の置き肥などがおすすめで、与え方については製品それぞれの用法用量に従うようにして下さい。
ただ、弱っている時に与えないこと、与え過ぎないこと、この2点については頭に入れておいて下さい。また、花が咲いている時も肥料を与える必要はないので、こちらも覚えておきましょう。
胡蝶蘭の寿命について
胡蝶蘭は長い間花を咲かせ続ける花持ちの良さでも有名ですが、その寿命は50年以上とも言われています。開花時期などにもよりますが、1ヶ月〜2ヵ月もの長期間楽しめるうえ、一度花が枯れたとしても、根腐れや病気にならない限り、何度でも花を咲かせてくれるんです。
胡蝶蘭の植え替え方法についてはお伝えしてきた通りですが、普段のお手入れ方法についても分かりやすくまとめたページも用意しています。一度散った胡蝶蘭の花の咲かせ方なども簡単に出来るよう解説しているので、是非、あわせてご覧になってみて下さい。
⇒ 胡蝶蘭 日持ち
まとめ
胡蝶蘭の植え替えについて、必要になる理由や簡単に出来る方法をお伝えしてきましたが、やった事がない人でも簡単に出来るよう、なるべく端的にまとめたつもりです。胡蝶蘭って基本的に健康な状態であれば「植え替え」の必要がなく、手間が少ない花で、寿命も長いときてますから、非常に長期間楽しめます。
いくら手間が掛からないと言っても、数年経てば植え込み資材は傷みますし、環境も悪くなってくるので「植え替え」が必要になってきます。1年毎に行う必要はありませんが、今回ご紹介した「簡単な植え替え方法」を参考に、末永く美しい胡蝶蘭を楽しんでいただけたらと思います。
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