ミズゴケ・バーグを使った胡蝶蘭の植え替え方法
新規オープンのお祝いや結婚式などでよく見かける胡蝶蘭ですが、最近では母の日や誕生日のプレゼントなど、個人的な贈り物としてもよく利用されています。
胡蝶蘭が好まれる理由として、蝶が舞い降りてきたような見た目の豪華さや、「純粋な愛」「幸せを運んでくる」といった素敵な花言葉を持っていることが挙げられますが、花を長く咲かせ続けてくれる日持ちの良さと、お手入れ方法が簡単なことも人気の秘訣となっています。
こちらのページでは、贈ってもらった胡蝶蘭を長く楽しむために必要な植え替え方法についてまとめています。胡蝶蘭の植え替えは、ミズゴケ(水苔)かバーグを使うのが一般的なので、ミズゴケを使った植え替え方法とバーグを使った場合の植え替え方法についてご紹介します。
※目次を開くと読みたい項目から確認できます。
胡蝶蘭の植え替えに適した時期
胡蝶蘭は花持ちが良いので、基本的には届いた日から1ヶ月〜2か月程度そのままで楽しめます。もちろん、直射日光やエアコンの吹き出し口などを避けて15℃から20℃くらいの室温を保ったうえでの話ですが。
植え替える時期については、花がすべて散ってからで構いません。胡蝶蘭は原産地が東南アジアの熱帯地域なので寒さに弱いため季節的には4月から6月くらいがおすすめです。
胡蝶蘭が病気になったりして急を要する場合であればこの限りではないですが、なるべく真夏の暑い時期や寒さの厳しい冬の植え替えは避けるべきです。また、植え替え自体は二年に1回程度が目安で、そんなに頻繁に行う必要はありません。
胡蝶蘭の植え替えに必要なもの
1、用土(水苔もしくはバーグ)
2、鉢(バーグの場合はポリポット製、水苔の場合は陶器製)
3、ハサミ(園芸用がおすすめ)
4、肥料
5、軍手
6、鉢底ネット
7、片手で使えるスコップ
まず、胡蝶蘭を植え替えるときに必要なものは、胡蝶蘭を植える「用土」になりますが、用土に関しては、「ミズゴケ(水苔)」か「バーグ」を用意してください。入れ物になる「鉢(はち)」については、バーグにはポリポットやプラスチック製のものが良いでしょう。用土にミズゴケをチョイスされる場合には、陶器など素焼きのものが適しています。
植え替えようとする胡蝶蘭が、寄せ植えされている場合には、そのまま移動させるのではなく、1株ずつ個別に分けるようにします。当然、株数に応じた分の、用土と鉢を用意しうることになります。また、キッチンバサミでも構いませんが、余裕があれば園芸用のハサミと肥料、手袋や鉢底ネットなども用意したほうが良いでしょう。小さいスコップなどもあると便利です。
水苔について解説
水苔は「ミズゴケ」と読みます。書いて字のごとく湿地帯に生育している「コケ(苔)」の一種であり、保水力が高く水分を多く貯めこむことが出来る特徴があります。さらに、鉢に入れても適度に隙間が出来るため、排水性や通気性にも優れていて、根腐れを防ぐ効果があるので、胡蝶蘭の用土としても優れています。
バーグについて解説
家庭用の園芸でもお馴染みのバーグですが、木の樹皮を砕いた園芸用の資材で、主に赤松や黒松から作られています。観葉植物を植えてある土を覆うように使うことが多いのですが、胡蝶蘭の植え替えの場合、用土としてそのまま使用できます。
ミズゴケを使った植え替え方法
まず、軍手をはめハサミを使って、花芽や黄色くなった葉を切り落とします。そして古い用土や傷んだ根を取り除きましょう。
新しい陶器製か素焼き製の鉢を用意し、鉢一杯になる程度の水苔を湿らせて、胡蝶蘭の根を傷めないように気を付けながら巻き付けていきます。それをそのまま、あまりキュウキュウにならないようにして鉢に入れれば完成となります。この時、ミズゴケが乾いていないかどうか確認しておいて下さい。深めの鉢皿を置いて少し水を張っておくと良いでしょう。
胡蝶蘭を新しい水苔に植え替えたら、14日〜20日程度は水やりをせず、15℃から20度前後の室温で、直射日光やエアコンの吹き出し口を避けて置いておきます。あとは、7日から10日程度の水やりでOKですが、水やりはバーグを湿らせる程度で、あまり安すぎないように注意してください。
バーグを使った植え替え方法
まず、軍手をはめハサミを使って、花芽や黄色くなった葉を切り落とします。そして古い用土や傷んだ根を取り除きましょう。ここまではミズゴケの場合と同じ手順です。
次に新しいポリポットなどプラスチック製の鉢を用意して、片手つかみほどのバーグを入れ、その上から肥料を少し加えます。そしてバーグを継ぎ足し、胡蝶蘭の根と肥料が直に触れないよう株を真ん中に置きましょう。
胡蝶蘭の株を先に鉢に入れてしまい、後からバーグを投入し、割りばしや棒状のもので隙間を埋めていくような方法をとっても良いでしょう。
ここまでの注意点としては、肥料を入れ、バーグを継ぎ足した時点で株が埋まる程度の深さを確保しておくこと。そして、株を中心具に置いたら、その周りにさらにバーグをいれ、完成となります。
胡蝶蘭を新しいバーグに植え替えたら、1週間程度は水やりをせず、15℃から20度前後の室温で、直射日光やエアコンの吹き出し口を避けて置いておきます。あとは、7日から10日程度の水やりでOKですが、水やりはバーグを湿らせる程度で、あまり安すぎないように注意してください。
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胡蝶蘭の寿命
胡蝶蘭の寿命についてですが、10年、20年、なかには50年以上とも言われる、非常に長寿な植物です。花を咲かせている期間も1ヶ月以上と長く、花持ちの良いことでも知られていますね。花が散ってもしっかりとお手入れしてあげれば、毎年綺麗な花を咲かせてくれるので、根腐れや病気など、何もなければ何十年も胡蝶蘭の美しさを楽しめるんです。
※花が散った胡蝶蘭をもう一度さかせるには、こちらの「胡蝶蘭 二度咲き」というページがお役に立てると思います。
お手入れ方法も簡単で、水やりも頻繁にする必要がありません。用土の湿り具合を見て、表面が乾いてきたら湿る程度まであげる、といった具合です。温度管理も人間が快適に過ごせる温度と同じで構いませんので、直射日光やエアコンの吹き出し口を避けて、適度に湿気があり日当たりの良い台所や、暖かくなりやすいテレビなど家電製品の横などに置いておくと良いでしょう。
寒さに弱い胡蝶蘭を寒い屋外に放置したり、温めようとして直射日光の当る窓の傍に置きっぱなしにしたりしてはいけませんが、少し気を付ければ、殆ど手間のかからないお花なんです。また、水のやり過ぎは根腐れの原因になるので、水の上げ過ぎにも注意しましょう。
もしかしたら、50年以上生きてくれるかもしれませんよ。
※初心者でも実践しやすい基本的な胡蝶蘭の育て方についてはこちらをご覧ください。
こちら⇒ 基本的な胡蝶蘭の育て方
胡蝶蘭を贈るならおすすめのネットショップ
華やかで高級感のある胡蝶蘭は、お祝いやプレゼントなど様々なシーンで鉄板のお花となっています。そんな胡蝶蘭を贈りたいと思った時、近くのフラワーショップに行って選んだものを届けてもらうといったイメージをお持ちでしょうか?しかし、お花屋さんに置いてある胡蝶蘭は、在庫が少ないことが多く、生産者から卸市場、卸市場から花屋さんといった流通ルートをたどっているため出荷されてから数日は経過しています。
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