胡蝶蘭 植え替え ポリポッド

胡蝶蘭をポリポッドに植え替えても本当に大丈夫?

胡蝶蘭をポリポッドに植え替え際の注意点

 

胡蝶蘭をある程度の期間育てていると、状況に応じて植え替える必要性があります。頻繁に行う作業ではありませんが、胡蝶蘭が毎年元気に花を咲かせるためには大切な作業です。

 

売られている胡蝶蘭の多くは、ポリポッドという塩化ビニール製の鉢に入って売られています。ポリポッドというのは、園芸農家が出荷しやすいように開発されたもので、育苗用で使われていたりもします。

 

頂き物の胡蝶蘭は、ひとつの鉢に3株とか5株といった複数の株が入っていることが多いと思いますが、それぞれ一株づつポリポッドに入れられています。3本立ちであればポリポッドが3つ、5本立であれば5つ入ってて、それを一つの化粧鉢にまとめているわけです。

 

このページでは、植え替えを行うときに安価なポリポッドを使う場合の注意点などについて解説していきます。用土によってはポリポッドを使わないほうが良かったりするのですが、その辺を詳しく解説していきます。

 

目次を開くと読みたい項目から確認できます。

 

 

まず、ポリポッドの性質を知る

ポリポッドの性質

 

冒頭で少し触れたように、ポリポッドは生産者の管理効率を上げるために使われています。柔らかい塩化ビニール製のポリポッドは、コストも安く保湿性が高いため水分を保ち、苗や根の乾燥を防いでくれます。

 

そのままで出荷できるため、生産者側としても楽なわけです。また、ホームセンターなどでもかなり安価で市販されているため、家庭菜園や園芸を楽しむ一般の方にも親しまれている園芸資材です。また、硬質性のしっかりしたポリ性の鉢も売られています。

 

 

次に、胡蝶蘭の生態を知る

胡蝶蘭の生態

 

良く知られているところで言うと、寒さに弱い特徴があって、18℃〜25℃位を保ってあげるのが望ましいです。また、胡蝶蘭は東南アジアの熱帯地域が原産地になっていてますが、多くの水を必要としない植物です。

 

これは、砂漠などの乾燥地域に生息する植物の生態に似ていて、少量の水分でも栄養を作れるようになっています。用土の中の乾いたら水やりする程度で良く、逆に水をやり過ぎると根腐れを起こしてしまいます。

 

胡蝶蘭の根は乾燥に強いのですが、葉や花は適度な湿度が必要で、70%前後と言われています。乾燥すると葉が焼けたような状態になり、早枯れの原因となります。

 

胡蝶蘭の根は乾燥に強く、葉や花には湿度が必要といった生態を持っているわけです。

 

 

そして、胡蝶蘭の植え替えに使う用土について知る

 

次は、胡蝶蘭の植え替えに使う用土ですが、基本的に「バーグ」か「水苔」を使います。両方について簡単に説明すると、

 

1、水苔

胡蝶蘭の用土|水苔

 

湿地に育つ苔の一種で、たくさんの水分を蓄えることが出来ます。保水力が高く適度に隙間があるので、通気性や排水性も優れてます。

 

2、バーグチップ

胡蝶蘭の用土|バーグチップ

 

木の樹皮を細かくチップ状に砕いた園芸用資材です。観葉植物などを植えている用土の表面を覆ったりするものですが、胡蝶蘭ではそのまま用土として使用します。乾燥しやすいのが特徴です。

 

 

胡蝶蘭の植え替えにポリポッドを使うなら用土はバーグにする

胡蝶蘭の植え替え(ポリポッド・バーグ)

※画像は水苔ですが(笑)単なるイメージです。

 

これまでお伝えしたことを整理すると、

 

1、ポリポッドは保湿性が高い。

 

2、胡蝶蘭の根は乾燥に強く、大量の水分は根腐れの原因になる。

 

3、バーグは乾燥しやすい。

 

といった感じになります。

 

つまり、胡蝶蘭の植え替えにポリポッドを使うなら、用土をバーグにすれば良いというわけです。保湿性が高いポリポッドでも、乾燥しやすいバーグが用土なら相性が良いと言えます。

 

さらに、透明性のあるポリポッドなら、バーグの乾き具合が把握できるので、結構管理が楽になります。

 

逆に、保水力が強い水苔と保湿性の高いポリポッドは相性が悪く、は根腐れを起こしやすい環境を作ってしまいます。水苔を用土にするなら、素焼きの鉢を用意したほうが良いでしょう。

 

 

胡蝶蘭の植え替えにポリポッドを使う時の注意点

胡蝶蘭の植え替えにポリポッドを使うなら

 

お伝えしてきたように、ポリポッドは保湿性が高いため鉢内に湿気を閉じ込めてしまいます。胡蝶蘭の根は、水分を与え過ぎると根腐れを起こすので、ポリポッドを使う場合の用土は乾燥しやすいものにしないといけません。

 

バーグは乾燥しやすいので、ポリポッドとの相性は良いことがわかりますね。他にもポリポッドを鉢に使う場合で注意するポイントがありますので、ご紹介します。

 

 

1、水やりのし過ぎに注意する

 

受け皿に水が溜まっていたり、頻繁に水やりをすると根腐れを起こすので注意です。

 

 

2、水の与え方

 

乾いてきたら与える程度ですが、与えるときは下穴から水分が落ちてくるまで与えます。この時、受け皿に水が溜まったままにならないように、受け皿の水は全部捨てます。

 

 

3、葉の保湿

 

ちょっとスキンケアぽく書きましたが、胡蝶蘭の葉には70%前後を目安にしたの湿度が必要です。冬なら加湿器をかけたり、霧吹きなどで表裏両方湿らせても良いので、葉が乾燥しないようにして下さい。

 

 

4、バーグの劣化

 

乾燥しやすいバーグチップですが、何年か使っていると保湿性が高くなってきます。ポリポッドとの相性が悪くなってきますので、植え替えるなどの対策が必要になります。

 

植え替える際もバーグは全て交換して下さい。植え替え自体も1年か2年目安で行いますが、交換時期も大体それくらいでしょう。ただ、寒さに弱い胡蝶蘭なので、冬に植え替えるのは止めておきましょう。

 

※胡蝶蘭の植え替え方法や育て方についてもっと詳しく調べたい場合は、「胡蝶蘭の育て方|植え替え」のページをご覧になってみて下さい。

 

 

まとめ

胡蝶蘭 植え替え ポリポッド まとめ

 

胡蝶蘭の植え替えにポリポッドを使うなら、乾燥しやすい用土(バーグ)を選ぶと良いことがわかりましたね。硬質性のポリポッドならしっかりしてますし、数百円とかで色んなカラーがありますから、見た目も綺麗に飾れます。

 

根の状態や湿度、寒さ対策などをしっかりやって育てて行けば、20年・30年と花を咲かせ続けてくれるでしょう。

 

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